「人生初の農作業」
長いことクスリとアルコールに依存していました。
本当に寂しくて悔しい、でもどうしてこうなってしまったのか全くわからない。
それでも必死に仕事を続けていました。
お金は必要でした。
生活するにもクスリを買う為にも…。
半年ほど前に刑務所を出て、ダルクにつながりました。
そんな自分がまさか農作業をすることになろうとは、夢にも思いませんでした。
生れて初めて耕運機とやらを触りました、土を耕しました、草を刈りました。
賃金労働ではないし、町内会の作業でもありません。
施設が用意した,「自律のためのプログラム」の一環として臨んだわけです。
自分のすぐそばにいる仲間達、彼らもみな畑仕事なんぞには全く縁のなかった人たちです。
そんな面々が自分と一緒になって、トマトの苗付け準備に汗を流しています、言うまでもなく完全なシラフで‼
ここでは今まで考えもしなかったことがリアルに起こる…、これが奇跡なんだ。
そんな話を先行く仲間から以前、聞いたことがあるような、ないような…。
今日は、今まで考えたことすらなかった事を、この自分が実際にやっているという事実、そんなコトしてる自分自身を、私自身が目撃しちゃった‼、という何とも摩訶不思議な経験をしました。
ここでは毎日が奇跡そのもの、なのかもしれません。
プログラムが出来ることに感謝します‼