NPO法人岐阜ダルク

Drug Addiction Rehabilitation Center

2024年3月ブログ「今日もぐるぐる」

カラスのお母さんと母親

アンダンテ(男性ハウス)の屋上で
タバコを吸っていると、
電信柱にカラスが巣を作っているのを
先週見つけました。
見つけたときには
ほぼ完成しつつある状態で、
丁寧に木の枝を丸くして
巣を作っていました。

今週になり、朝、屋上に出て、
タバコを吸ってカラスの巣を見ていると、
巣の中でじっと動かない
カラスがいました。
多分卵を産んで温めているのでしょう。

今週の火曜は朝から雨が降っていましたが、
カラスの巣を見ると、
お母さんカラスが巣の中にいました。

カラスの巣は電信柱にありますから、
木の枝や葉がなく
雨ざらしでずぶ濡れですが、
さすがお母さんからすは動かず、
じっと卵を温めていました。

私は物心がついたときには
アトピー性皮膚炎でした。
ひどいときは
ぞうさんの皮膚のように硬く、
黒くかさぶただらけで、
いつも体のどこかを搔いていました。

その為、あそこの皮膚科が良いと
評判を聞けば連れて行ってもらい、
総合病院から町医者、
さらに漢方薬が良いと聞けば
薬局にと連れて行ってくれました。

お風呂上がりには毎日全身に
塗り薬を塗ってくれていた母親を
思い出しました。

母は私に愛情を注いでくれましたが、
私は薬を覚えやめることができず、
薬物依存症になりました。
母は今、私が
岐阜ダルクにいることを知りません。
薬が要らない人生を歩むために回復して、
薬をやっていない姿を
見せ続けなければなりません。

母は今年85歳になります。
何歳まで生きてくれるか分かりませんが、
回復した姿を見せたいので、
回復はしんどいですが、
日々プログラムを受けていきます。

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岐阜ダルクは薬物、アルコール、摂食障害、窃盗、ギャンブルなど様々な依存症からの回復を目指す民間のリハビリ施設です。薬物問題でお困りなら、ぜひ一度ご相談ください。岐阜ダルクには、男性の入寮ハウスだけでなく全国でも数少ない女性の入寮ハウスも備えています。