前へ向って一、二、三!
本日午前中のミーティング、お題は「仮面」でした。
施設で利用している参考文献の中にある表現から拝借しました。
あまり響きの良い言葉ではありません。素性を偽っているかの
様な悪い印象もあります。
でもここ(DARC)では違います。入所と同時にアノニマスネーム(仮の名)
を名乗ることに新たな「ペルソナ(仮面)」をまといます。新しい「パーソン(人格)」
として生きる練習を始めるためです。
別人を生きるのだからしんどいです。「新人格」は付け心地の悪い異物、まさに「仮面」
です。新しい靴をはいた時と同様の現象がおこります。
だから回復を目指そうとする者たちは皆「カオズレ」に悩まされ、ヒリヒリ、ズキズキと痛む心
の傷に人知れず涙を流すのでしょう。
話は少々ずれますが「カオズレ」ではなく、「ヅラズレ」と言ってみるのはいかがでしょう?
試しに「これ、欧米の新参アパレルメーカーだよ」と、仲間の誰かに教えてあげましょう。
1人ぐらい騙される人がいるかもしれません。楽しいですよ。
冗談はさて置き、「仮面」に見合う内面を鍛えるということは、実に地味な仕事の様に思われます。
でも残念ながらこれが王道なのですってねェ。
日々のミーティングを「ノミ」として使いながら、彫刻の様な作業をコツコツと続けていくのだそうです。
事情通/先行く仲間の人達からは、そう聞きました。キモ(=肝)となるポイントは「あせらずにやる」!
ことだそうです。頑張ってしまうと心が折れてしまう危険がある様です。同時に「ゆっくりやろう、でもやろう」
という言い方もあります。その通りにやってみたいと思います。
つい先日、入所満6ヶ月を迎えました。まだまだ幼い身ではありますが、今日もゆっくり、一歩、二歩、三歩と
前へ向って進んで行きます。