NPO法人岐阜ダルク

Drug Addiction Rehabilitation Center

ブログ「今日もぐるぐる」

前へ向って一、二、三!

本日午前中のミーティング、お題は「仮面」でした。
施設で利用している参考文献の中にある表現から拝借しました。
あまり響きの良い言葉ではありません。素性を偽っているかの
様な悪い印象もあります。
でもここ(DARC)では違います。入所と同時にアノニマスネーム(仮の名)
を名乗ることに新たな「ペルソナ(仮面)」をまといます。新しい「パーソン(人格)」
として生きる練習を始めるためです。
別人を生きるのだからしんどいです。「新人格」は付け心地の悪い異物、まさに「仮面」
です。新しい靴をはいた時と同様の現象がおこります。
だから回復を目指そうとする者たちは皆「カオズレ」に悩まされ、ヒリヒリ、ズキズキと痛む心
の傷に人知れず涙を流すのでしょう。
話は少々ずれますが「カオズレ」ではなく、「ヅラズレ」と言ってみるのはいかがでしょう?
試しに「これ、欧米の新参アパレルメーカーだよ」と、仲間の誰かに教えてあげましょう。
1人ぐらい騙される人がいるかもしれません。楽しいですよ。
冗談はさて置き、「仮面」に見合う内面を鍛えるということは、実に地味な仕事の様に思われます。
でも残念ながらこれが王道なのですってねェ。
日々のミーティングを「ノミ」として使いながら、彫刻の様な作業をコツコツと続けていくのだそうです。
事情通/先行く仲間の人達からは、そう聞きました。キモ(=肝)となるポイントは「あせらずにやる」!
ことだそうです。頑張ってしまうと心が折れてしまう危険がある様です。同時に「ゆっくりやろう、でもやろう」
という言い方もあります。その通りにやってみたいと思います。
つい先日、入所満6ヶ月を迎えました。まだまだ幼い身ではありますが、今日もゆっくり、一歩、二歩、三歩と
前へ向って進んで行きます。

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岐阜ダルクは薬物、アルコール、摂食障害、窃盗、ギャンブルなど様々な依存症からの回復を目指す民間のリハビリ施設です。薬物問題でお困りなら、ぜひ一度ご相談ください。岐阜ダルクには、男性の入寮ハウスだけでなく全国でも数少ない女性の入寮ハウスも備えています。

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