NPO法人岐阜ダルク

Drug Addiction Rehabilitation Center

ブログ「今日もぐるぐる」

本日のブログ

本日は晴れとても暖かく清々しいお日和となりました。
空を覆う薄く白い雲がちょうどいい塩梅に、日傘のように朝の強い日差しを和らげてくれました。
さて、本日朝のミーティングのお題は棚卸し我々の回復ライフにとっては要となるテーマであります。
あたしにとっては心にドンピシャのタイミングでした。
前夜のNAはQ&Aミーティングでした.
私は酒で失敗したクチでしたからこんな質問状を書いて提出しました。
「酒はいつでもどこでも合法的に入手できるついつい出来心でもってたまたま入った店で酒の瓶を手に取ってしまった時一体どうやってその酒瓶を再び商品棚に戻し、フリーハンドで店の外に出てくることができるのか、誘惑だらけの世界でクリーンを保ち続けることなどできるのか?」
皆様もご存知の通り、これは実に切実な問いです。依存症者からしてみれば世に言う哲学的な問いなんぞ目糞か鼻糞の類に過ぎません。
お宅ら暇なのねー勝手にやってればーとでも言ってやりたいくらいです。繰り返しになりますが、世の中には酒ありゆえに我飲むという仲間が星の数ほど居るのです。
太古の昔から人類は酒を友として生きてきたのですよ。歴史が証明しているでしょ。
知らんなどと涼しい顔で肩をすくめるような人たちとは口を聞きたくもありません。ー閑話休題ー何人もの仲間があたしの質問に答えてくれました。まとめてみると思い出したくもない醜い過去の自分の姿が、その記憶こそが先への欲望に対するストッパーになってくれるとのことでした。なるほどと思いました。
そして家康公の下誰村事件のことを思い出しました、天下を取る前、分ずつの彼はある易され大敗を喫し命からがら逃げ出しました、その途上乗っていた馬の上でおもらしをしてしまったそうです、おしっこだけじゃないようんこもダヨン。よほど怖かったのでしょう、いやはや実に醜いザマをさらしています。しかし、家康公は偉かった。
その時の模様を描かせ、いつも見えるところに掛けておいたそうです。
ご家来衆の中にもその絵を目にしたものたちがいたと聞いています。
嫌な過去に歌をせず棚卸しの公開展示までしてしまった。
やはりできる漢は違うなぁと感心しました、あたしも見習いたいものです。
以上、とても有意義な1日の報告でした。

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岐阜ダルクは薬物、アルコール、摂食障害、窃盗、ギャンブルなど様々な依存症からの回復を目指す民間のリハビリ施設です。薬物問題でお困りなら、ぜひ一度ご相談ください。岐阜ダルクには、男性の入寮ハウスだけでなく全国でも数少ない女性の入寮ハウスも備えています。

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